Switch が壊れたけど セーブデータがギリギリ復旧できたので 200 時間ほどプレイしたドラクエビルダーズ 2 の思い出を語る

2021-02-11

ある日突然 Switch が壊れていた

僕は Nintendo Switch 用ゲームソフト 「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」 を買おうとしていた。 数年前から将棋を観るのを趣味にしていたのだが、ぼんやり観ているだけで自分で指すということは全くしていなかった。

自分でもちょっとは指せるようになったほうが観るのも楽しくなるだろうと思い、 今年はちょっと勉強してみようという気になっていた。 詰将棋アプリをやったりプロ棋士の YouTube 動画を観たりしつつ、最近では初心者向けの紙の書籍も買い出した:

初心者向けの将棋の本

初心者向けの将棋の本

その流れで Switch の将棋ソフトでも買っておくかと思った次第。 で、DL 版を購入しようと Switch の電源を入れたのだが、Switch が全く反応しない。

最近はずっと PS4 のゲームを遊んでいたので、Switch を使うのは 1 ヶ月ほど前に 桃鉄 をやった時以来だ。 なんかフリーズしたかなと思い電源を長押しして再起動を試みるが、 ホーム画面はつかず、代わりに 鮮やかなパープルスクリーン が表示された。

まさかのパープルスクリーン

まさかのパープルスクリーン

電源を入れた瞬間にこの画面になる。 僕はソフトウェアエンジニアでハードウェアには疎いが、 「あ、これハードレベルでダメっぽそうだな」 と直感した。 すごく早い段階の起動シーケンスで失敗してそうな感じ。 当然、音量ボタン長押しによるメンテナンスモードでも起動できない。

別に何か衝撃を与えたような記憶もないが、内部で部品の経年劣化的な破損が起きてしまったか。

ネットで少し調べてみると、パープルスクリーンは結構レアなケースらしく、出てくる事例が少なかった。 任天堂公式の FAQ にも ブルースクリーンオレンジスクリーン に関する記載はあったが、 紫色の画面の話は見当たらなかった。

まあ何にしてもブルースクリーンの亜種でハードウェアがダメになっちゃったやつだろうなと察し、 潔く諦めることにした。形あるものはいつか壊れ、命あるものはいつかその活動を停止する。 この世のことわり。それが早いか遅いかだけのことなのだ。

とりあえずインテリアにしてみた

とりあえずインテリアにしてみた

2 台目を新調する

Switch が発売してからもう 4 年経っているので、高性能版の上位モデルとかが出てもおかしくなさそうな時期だったが、 任天堂の決算発表ですぐには出ない的なことが言われていたので、普通に 2 台目を購入することにした。

最初に見たときは任天堂の公式ストアで在庫がなかったり Amazon での価格が定価より高かったりして、 4 年経ってもまだ買いづらいのか… とため息をつきそうになったのだが、 少し時間を空けて公式ストアを見ると在庫が回復していたので普通に公式で注文できた。

サイトには「2 月下旬に発送」と書かれていたが、実際には 2 月 10 日に届いた。 まあ、こういうのはある程度余裕を持った表記にしてあるのだろう。

意外と早く届いた

意外と早く届いた

パッケージは 3 年くらい前に買った 1 台目のものと変わっていなかった。

前の箱もあったので並べてみた

前の箱もあったので並べてみた

セーブデータのバックアップ

さて、Switch のゲームのセーブデータであるが、 壊れて起動しなくなった端末からはデータの引っ越しを行うことができない。 こういう時のためのバックアップは有料のサービスである Nintendo Online に加入していないと使えないのだが、 僕は年間 2400 円をケチって、これに加入していなかった。

もともとあまりオンラインで Switch のゲームを遊ばなかったし、 セーブデータが消えたら消えたでまあそれまでかな、くらいに考えていた。 年をとると物への執着が少なくなる。

が、いざ Switch が壊れてみると、もうあのセーブデータにアクセスできないのか… とさみしい気持ちになった。 150 時間以上プレイして 3 週目の途中でやめてた FE 風花雪月などもあるが、 はじめに脳裏に浮かんだのは ドラクエビルダーズ2 というゲームである。

僕はこのゲームが好きだった。1 も夢中で遊んだが、1 をプレイした時から 「これ、色々整った 2 が出たらもっとハマるだろうな」 と思っていて、実際に色々整った 2 が出たのだ。 メインストーリー終了後の自由な創作モードにハマり、色々な建築をつくった。プレイ時間は 200 時間ほど。

RPG などの進捗のデータより、自分のアイディアをもとに手間をかけて創作したもののデータが消えるほうが、より辛さがある。 ビルダーズ 2 のデータに関してはちょっともったいないことをしたかな… せめて動画とかに残しておけばよかったな… と後悔を感じ始めていた。

よく考えたらバックアップされてた

が、よくよく思い返してみると、僕は Switch が壊れる直前に、一瞬だけ Nintendo Online に加入していた のだった。

友人たちと 桃鉄 をやろうということになって、このご時世なので家に集まらず、オンラインでプレイしたのだ。 その時に 7 日間の無料体験 に加入して遊んでいた。

調べると、Nintendo Online に加入していると、Switch はスリープ時に自動でサーバにセーブデータのバックアップをとるらしい。 そしてそのセーブデータは Nintendo Online を解約しても、半年間はサーバに保持されるとのこと。

こ、これはもしかしてその 1 週間の間にデータがバックアップされていたのでは…?

と思い、新調した Switch で Nintendo Online に加入して管理画面を開いてみると、 全てのセーブデータがちゃんとバックアップされていた。 2 GB 以上あるビルダーズ 2 のデータもちゃんと保存されている。 もう失われていたかと思って諦めていたので、これを見たときは高揚した。

言ってみれば、最後に友人たちと遊んだ 桃鉄 が、僕のビルダーズ 2 のデータを守ってくれたようなものだ。

ありがとう、友人たちと桃鉄…

ビルダーズ 2 の思い出

ということで新しい Switch でビルダーズ 2 を起動してみた。 プレイするのは 2 年ぶりくらいだろうか…

かつては夢中になって、雪の大地に広大な大迷路を作ったり、

地下を掘りまくって立体的で無機質な地下都市を作ったりしたものだ:

なつかしい気持ちが蘇ってくる。


今回のようなことがあったので、これを機に当時の思い出を動画にしてまとめておこうかな、と思い立った。 データそのものよりも思い出を振り返ることができるのが大事なのだ。 あと、YouTube に上げておけばその動画データはそうそう失われないだろうというのもある。

ということで休日を使って作った動画がこれ:

動画でも喋っているが、ビルダーズ 2 で 3D の建築を作った時の楽しさが、 最近の個人開発で 3D ゲームを作っている時のモチベーションにつながっている気がする。

そういう意味でもドラクエビルダーズ 2 は僕にとって特別なゲームなのだ。


機械はある日突然動かなくなったりするので、みなさんも大事なデータのバックアップは忘れずに。

(そう言えば結局まだ藤井聡太の将棋トレーニング買ってなかった…)