箱根の旅館に泊まって、ただボードゲームをする【大人の遊び】
旅館でボードゲームを
時々ボードゲームを一緒に遊ぶ友人から、 「次のボードゲーム会は旅館とかに泊まってやりませんか」 という誘いを受けた。 旅館でボードゲーム、なんと魅惑的な響きだろう。
過去に ドアを開ける短いゲーム というタイトルのゲームを作ったにも関わらず 生粋のインドア である僕だが、 たまには重いドアを開け外に出て、そういう贅沢をしてみてもいいのかもしれない…
僕はふたつ返事で参加を申し出た。
ということで友人 4 人で箱根に行った。
ちなみに最初は東京駅から急行のグリーン車にでも乗っていこうかと考えたが、 調べると 2024 年 8 月現在、東京 → 小田原は グリーン車料金も特急列車の料金もほとんど変わらない ということがわかったので、 じゃあ特急でいいか、と特急で行くことにした。 同等のコストで上位互換っぽいアクションが行えるのはなんか仕様バグっぽい気もしたが、おかげで快適な特急列車を楽しめたので良しとする。
以下、箱根に行ったことを証明するために、箱根っぽい風景の写真を載せておく:
今回泊まったのは 水明荘 という宿。 今回は観光などはせず旅館で過ごすことがメインの目的なので
- チェックインが早め / チェックアウトが遅め
- ちょっと高くてもイイ感じの部屋
- ボードゲームをやるのに向いた広めのテーブルがある
といった、 普通の観光客とはちょっと異なる基準 で宿を選んだ。
宿はとても良いところで、部屋も広く快適、入った瞬間メンバーのテンションが上がった。 テーブルを見るなり 「このテーブルの広さなら大型のゲームも遊びやすい!」 と、 普通の観光客とはちょっと異なる感想 も飛び交った。
そして何より窓からの景観が素晴らしい。 豊かな緑に、眼下には川が流れ、水のせせらぎの音が聞こえてくる。 この音を BGM にボードゲームができると思うと、胸が高鳴る。
そう、ボードゲーム…
僕らはここにボードゲームをやりに来たのだ。
持ち寄ったボードゲームを早速テーブルに並べ始めるメンバー。 普通の観光客の視点だと 「え、こんな大箱持って箱根まで来たの」 と 若干引かれる かもしれないが、 ここに集まったのはわりとそこそこボードゲームを嗜む、ゲーム好きのメンバーなのだ。面構えが違う。
ということで最速で旅館にチェックインした我々は、早速ゲームをプレイ開始。
広々とした快適な部屋で美しい景色を背景に、ボードゲームを遊ぶ大人たち。こんな贅沢があってよいのだろうか。
遊んだゲームたち (1)
さて、ここからは今回プレイしたゲームを簡単に紹介。
ニャーメンズ
- カジュアル寄りの正体隠匿系ゲーム
- みんなで協力してカードを出し合ってクリアを目指すのだが、その中にそれを阻止したい「アサシン」が含まれてるかもしれない…! という設定
CRYPTID (クリプティッド)
- 僕の好きな論理パズル系ゲーム。メンバーが持ってきてくれたので久しぶりにプレイ
- 初めてプレイした時そのデザインに感銘を受けた。過去に単体でレビュー記事を書いたほど:
風呂休憩
パズル系をやって頭を使ったので、ここいらで風呂に入りにいった。 そう、ここは箱根の旅館、 いつでも温泉に入り放題 なのだ。何というアドバンテージ。
入浴後、 なんか 1 畳くらいで仕切られたミニ書斎的な名前不明のスペース でたそがれる筆者。
こんなに平和でいいのだろうか…
(休み明けからの仕事は今ちょっと佳境で、なんか実機ビルドがちゃんと動いてなかった部分があったからそれも直さなきゃいけないんだけど、 今は、今だけは全てを忘れ、Slack の通知も切っておこう… 今だけは…)
(ちなみに温泉には夕方、深夜、朝と計 3 回入った。最高だった)
夕食
あと旅館のすごいところは、美味しいごちそうが出てくるところだ。
普段誰かの家でボドゲ会をやると、毎回 「もう夜か… 夕食どうしよっか」 みたいになるのだが、ここではその心配がない。
ああ、なんという上等な料理。
僕は平時は、ほとんど毎晩 「ネギ・納豆ご飯・サラダ・味噌汁」 という身の丈に合ったメニューを食べて過ごしている (本当) 。 今日くらいは、こんな贅沢な食事をとることも許されよう。
遊んだゲームたち (2)
さて、食事が済んだら当然のようにボドゲの続き。 満腹で若干眠くなっているのでカジュアルそうなやつから。
10’ to Kill (テンミニッツ・トゥ・キル)
- 自分が誰かバレないように自分のターゲットを暗殺していく、正体隠匿系ゲーム
- キャラクターのアートワークとパネルのコンポーネントがなかなかイカしてる
- 1 プレイ 10 分で終わるよ、という謳い文句でカジュアル寄りだが、 実際にプレイするとキャラの位置が頻繁に入れ替わって記憶できず、ちゃんと推理するのは思ったより難しいゲームだった
- 正体がバレた後もやることがあるのは良いデザインだと思った
FARAWAY (ファラウェイ)
- シンプルなルールで面白い、セットコレクション系ゲーム。おすすめ!
- 1 プレイも 25 分程度と手軽
- ゲームデザインの肝は、「1 枚ずつプレイし、ゲーム終了時にはプレイしたのとは逆順に得点計算を行う」というメカニクス。 これを解決するタイミングではこれはまだ開かれてないから… みたいなことを考えてプレイするのだが、これが結構面白かった
テラフォーミング・マーズ ダイスゲーム
- 「テラフォーミング・マーズ」という重量級のゲームがベースとしてあり、これはそれを手軽に遊べるようアレンジしたもの
- 資源がダイスで表現されていて、資源獲得時にはダイスを振って出た目を獲得するというのがユニークなプレイ感
- じっくり拡大再生産やビルド構築をしていくのが好きな人向け
- 自分はダイスとカードのかみ合わせが悪く苦労。ダイスというのもあり、ちょっと運要素が強い気も?
朝食
夜遅くまでゲームを遊んで、寝て起きたら朝食が用意されていた。至れり尽くせりだ…
朝からこんなに豪勢な食事をいただいてよいのだろうか。
僕は平時は、朝食はスーパーで買ったパンとコーヒーで済ませている。 今日くらいは、こんな贅沢な朝食をとることを許されたい。
最後にもうひとゲーム
チェックアウトまではまだ時間があるので、最後にもうワンプレイ…!
客としての権利を最大限に使わせてもらう…!
箱根、旅館、のどかな朝、友人たちとのボードゲーム。
あと実は泊まったのは日曜で今日は月曜なんだけど僕らは有給をとってる。
幸福度が高い。
僕は今回の旅で 「幸福度が高い…」「QOL が高い…」 といった言葉を無意識に 10 回くらいはつぶやいたと思う。 本当にありがとうございます。
ラミィキューブ
- 1930 年代に作られたという歴史あるゲームで、僕のお気に入りのひとつ
- ルールはシンプルだけど、やり始めるとのめり込んでしまう魅力がある
- これは僕がでっかい箱を頑張って持っていったやつだったので、最後にプレイできてこのゲームも浮かばれることだろう
楽しかった
旅館でボードゲームを満喫するという当初の目的を果たし、帰路につく僕ら。
なんとも贅沢な時間を過ごしてしまったが、たまの大人の趣味としては実によいものであった。
すっかりリフレッシュできたので、また明日から頑張ろう。
* 最後はせっかくなので小田原でお城を見てから帰りました。 (暑かった!
おしまい