ここ 1 年くらいで遊んだボードゲーム達 62 選
趣味でボードゲームをそこそこ遊んでいるので、ここ 1 年くらいで何を遊んだかを記録しておこうと思う。
ボードゲームと自分
僕は基本的にゲームと名の付くものが好きで、デジタルゲームはもとより、アナログゲームも比較的よく遊ぶほうだ。 一人で作品の世界に浸るようなビデオゲームも好きだが、 友人と顔を合わせて語らいながらやるボードゲームも良いものである。
最近、アニメの 放課後さいころ倶楽部 を観始めた。女子高生達がボードゲームを遊ぶ話だ。 ゲーム好きの僕でもまだプレイしたことのないゲームが結構出てくるので、なかなか興味深い。 観ながら、僕も結構ここ 1 年くらいで色々遊んだよな… と記憶が蘇ってきた。 せっかくなので、何を遊んだかをざっとまとめておくことにする。
と、軽い気持ちで書き始めたが、やってみたら かなりの物量 になってしまった。 まあ、ボードゲームに興味がある人が新しいゲームに出会うきっかけにでもなれば嬉しい。
おしゃれ・バランス系
まずは見た目にキャッチーでありながらルールも簡単なバランス系のゲームから。
キャッチ・ザ・ムーン
- 「月を目指してハシゴをかける」 というフレーバーが素敵なゲーム
- フレーバーに惹かれて買ってしまった
センコウハナビシ
- 火花をつけていって、線香花火のようにポトリと落ちてしまったら負けなゲーム
- 線香花火の雰囲気を、紙だけでうまく表現したなぁという作品
TOKYO HIGHWAY (トーキョーハイウェイ)
- めちゃくちゃ写真映えする 立体的なゲーム
- ゲームのルールが、自然と他のプレイヤーの道との立体交差を促すような作りになっている
- もともと 2 人用のゲームだったので遊びづらいな… と思っていたがいつしか 4 人用のバージョンが売られていた:
カジュアル / 感覚系 / わいわい系
ゲーム初心者が多いときや、とりあえずのアイスブレイクに最適なカジュアル系
イリュージョン
- イラストの中の特定の色の 面積 が昇順になるように並べていくゲーム
- カードの裏面に答えが書かれている
- なかなか普段の生活で 「どちらの方が塗りの面積が大きいのか」 を見極めることはしないので、とても新鮮な体験だった
Rail Pass(レイルパス)
- ボドゲに稀にある リアルタイムアクション系 のゲーム
- わいわいやって、時間内に皆でクリアするタイプの協力ゲーム
- コミュニケーションをとる時に 「ぽっぽー」と言う ルールがあり、ゲーム中やたらみんなが ぽっぽー する
- 賑やかになるので、パーティゲームに最適
ソクラテスラ ~キメラティック偉人バトル~
- 「キメラティック偉人バトル」 という異彩を放つジャンル名と写真を見れば大体理解できる素敵なゲーム
- 頭を使わずに遊べてワハハと笑えるので、ゲーム間の息抜きにもぴったり
- 写真は拡張セット第一弾 「死のプレゼンテーション」 と合わせて遊んでいる様子
- 拡張セット第二弾 「〜神々の宴〜」 もあるらしいぞ!:
Only You(オンリーユー)
- 「○○って知ってる?」 と聞いて、誰か 1 人だけ知ってたら得点できる会話ゲーム
- 初対面で仲良くなりたい時とか、チームビルディングの余興としても使えそう
Stroop Card(ストループカード)
- 緑色で「あお」 などと書かれていると、文字情報が邪魔して色を答える際に混乱してしまう、
といった ストループ効果 をゲームに落とし込んだ作品 - 脳の訓練によさそう
ツインイット!
- 新しい感覚のリアルタイム神経衰弱
- 複雑な模様が両面に書かれていて、1 枚ずつめくって場に出していく
- 場にペアが現れていることに気づいた人が、早いもの勝ちでペアをとっていくゲーム
- 文字ではうまく説明しにくいのだが、実際にやってみると思ったよりも不思議な感覚で面白い
チーム 3
- 3 人一組になって時間内に課題の形を作る協力ゲーム
- 課題を知っている A さんは言葉を発せず、 身振りで B さんに課題の形を伝える
- B さんはそれを受けて 口頭で C さんに課題の形を伝える
- C さんは 目隠しをした状態で 課題の形を完成させる
- いわゆる 「見ざる・聞かざる・言わざる」 がテーマになっていて、これは発想が素晴らしいゲームだと思った
- ルールも説明しやすく盛り上がるので、お正月に家族とかでやっても面白そうなゲーム
SET(セット)
- 色 / 形 / 塗り方 / 数 の 4 項目それぞれついて、 「全部同じ」 か 「全部違う」 を満たす 3 枚の組み合わせをセットと呼ぶ
- 場に出た 12 枚からこの「セット」を早いもの勝ちで見つけていくゲーム
- ルールを聞いたときは 「なんか IQ テストみたいだな…」 と感じて乗り気にならなかったのだが、
やってみると これがなかなかどうして面白い
- 見つけるのには思ったより時間がかかるので、見つかった時に 「ああ、それか!」 となるアハ体験のような感覚があるのだ
- 友人の持っているものを遊んだのだが、個人的にもそのうち買おう… と思った作品
イロトカタチ
- 個人的にここ 1 年で遊んだカジュアル系のゲームの中でイチオシ の作品
- 10 枚のランダムな色カードを使ってお題を表現して当ててもらうゲーム
- カードは手で動かして、動きで表現しても良いのがポイント
- 当てた側も当てられた側も嬉しくなるというハッピーなゲーム
- バンダイナムコ研究所 の作品だが、
まだテスト販売されたのみで、2020 年 1 月現在だと流通していないのが惜しいところ
- 是非とも商品化してほしい
定番 / クラシック系
前から持っていた定番系だけど、またやるか、となってプレイしたもの。有名どころの間違いない系
カタン
- ボードゲームと言えばこれ、というくらいの存在感を持っているゲーム。プレイヤー間の 交渉 が鍵を握る
- わりと運要素も大きいので、初心者でもラッキーで勝てることがある反面、出目が悪すぎるとツラくなっちゃうことも
ラミーキューブ
- 1930 年代からあるクラシカルなゲームで何度やっても面白い
- 友人も揃って好きで、いくらでもやれるゲーム
- 場にあるタイルを崩してどんな風に組み替えても良い アレンジ というルールが、このゲームを名作にしている
オインクゲームズ作品
「手頃で間違いない系」ときたら、オインクゲームズ 作品も外せない。
小早川
- 前から持ってたけど久しぶりにプレイ
- 場にある「小早川」は一番弱いカードに味方する、 というシンプルながら切れ味鋭いルールがかっこいい、シュッとしたゲーム
- 最近 新板 が出て、賭けられるメダルの数が増えたらしい:
ZOGEN(ゾーゲン)
- キャラクターが 1 体増えているか、1 体減っている カードを早出ししていくスピード系ゲーム
- キャラクターには 「マル」「ツキ」「ヤマ」「シリ」 という名前が付いていて、出す時に増減しているキャラの名前を言わなければならない
- 誰でも遊べるが反射神経系なので、得意不得意が出やすいゲームではある
トリックと怪人
- どのカードが犯人か (場に出たカードの中で一番大きい数字か) を当てる推理ゲーム
- もともとは Brain Brain Games という団体が作った作品を、オインクがリメイクしたものらしい
- ゲーム性もコンポーネントのデザインもミニマルで洗練されていて良い感じ
やさしい系
子供でも遊べそうなやつや、穏やかな雰囲気のやつ
Geister Treppe / オバケだぞ〜
- 子供向けのすごろくゲーム
- シンプルなすごろくなのだが、プレイしていると自分のコマが幽霊になって 見分けがつかなくなっていく
- とは言え自分のコマを追うのは簡単なので、まあ子供向けのゲームかな
- 大人がやる場合は酒を飲んで酔った状態でやると面白そう
リスのタルトやさん
- 「4 才からあそべるワーカープレイスメント」 というキャッチコピーのかわいらしいゲーム
- コンポーネントがかわいくて、ゲームマーケットで道すがら、つい買ってしまった作品
- 作者の人は実際に 4 歳の娘さんと遊べるように考えてデザインされたとのこと:
コテージガーデン
- 見た目の綺麗な、雰囲気のよいゲーム
- 植木鉢マスを隠さないようにピースを無駄なく敷き詰めると得点できるパズルゲーム
- 邪魔しあうような要素は少ないので、ギスギスせずに穏やかに遊べる感じ
軽量級
小箱で持ち運びやすく、ゲーム性もそこそこある軽量級のゲームたち
Fünf Gurken / 5 本のキュウリ
- トリックと呼ばれるミニゲームを繰り返す、 トリックテイキング というジャンルのゲーム
- 5 本のキュウリは 「ちょっと風変わりなトリックテイキング」 といった位置づけで、
最後のトリックに勝ってしまった人が負ける ような見た目のゲームになっている
- 「最後に勝ってしまわないようにするために道中をプレイする」ようなプレイ感覚
- ちなみにキュウリは集めた人が勝つのではなく、集めてしまった人が 脱落 していく
Skull King(スカルキング)
- こちらもトリックテイキングのゲーム
- (※ 画像の紙幣は別売りのボドゲ用紙幣を使っている)
- スカルキングの面白いところは、予め 「このラウンドで自分が何勝できると思うか」 を宣言して、宣
言通りの勝利数だったら得点できるというルール
- そのため、 「ああ、もう勝ちたくないのに!」 といった台詞が飛び交ったりして愉快
ガブル レモネード
- 2 人対戦の読み合いゲーム
- もともとコマを使った「ガブル」というゲームがあって、これはそのカード版らしい
コヨーテ
- いわゆる インディアンポーカー
- カードをおでこに当てて、自分だけが自分のカードを見れない状態で、お互いの表情を読み合って推理や駆け引きをするゲーム
- カードのパターンと枚数の表がカードの裏面に書いてあるのは良い UI だなーと感心した
Heckmeck(ヘックメック)
- サイコロを降ってイモムシを獲得していくゲーム
- 振ったサイコロの出目を見てどうピックしていくか、という選択が成否を分ける
- とは言えまあサイコロゲーで運要素は強いので、カジュアルに楽しむ感じ
ザ・ゲーム エクストリーム
- 「ザ・ゲーム」 という強気なタイトルのカードゲーム、その拡張版
- 拡張要素を使わなければ元々の「ザ・ゲーム」も遊べる
- 全員でクリアを目指す協力型のゲームで、ギリギリ感・スリル感が味わえる一作
ザ・マインド
- 2018 年に登場し、ボドゲーマーを驚かせた問題作
- 最初にルールを聞いたときは 「なんだこのゲームは…」 「いや、そもそもゲームなのか…?」 となった
- 協力系のゲームで、各プレイヤーは自分の手札を数字が大きくなる順に(任意のタイミングで)場に出していかなければいけないのだが、
その際に一切の相談や意思疎通を行ってはいけない というルール
- 第六感的な能力が鍛えられるゲームである
- ところが、実際にプレイしてみると思ったよりもゲームになるし、 思ったよりも盛り上がる のだ
- (ルールを改変して喋ってもよいことにしても、それはそれでちゃんと盛り上がる)
- しかし、 「1 から 100 までのカードを使ってゲームを作れ」 と言われて、
どれだけのデザイナーがこんなゲームデザインの発想になるだろうか…
- 良いデザインには無駄なものがないと言うが、 こんな引き算の仕方あるのかよ と言わざるをえない
- ちなみに先述の 「ザ・ゲーム」と名前が似ている が、特に関連性はない
- 「ザ・ゲーム」も 1 から 100 までのカードを使うゲームだが、特に関連性はない
- なお一時期は品薄で手に入りにくかったが、今では普通に安値で買える:
軽量 〜 ミドル級
線引きが難しいところだが、もうちょっとやりごたえのあるプレイ感のやつ
ヘンゼルかグレーテル
- カードの列を二分して少数決を繰り返していくようなゲーム
- 人数が多いと状態がスタックして「次は何を処理するんだっけ…」となりがちなのが惜しい感じ
- (プログラマの言葉で言うと、二分木を処理していくような感じになってメモリを使う)
- 同じお菓子をとりすぎると満腹になって得点できないなど、ゲーム性は練られている感じはした
Piece o’ Cake / もっとホイップを!
- これも 写真映え の良い作品
- ケーキの見た目が とにかく美味しそう で、タイルも大きさと厚みがしっかりしているので、さわっていて楽しいゲームである
- スタートプレイヤーがケーキを切り分け、次の人から順にケーキをとっていく
- (切り分けた人は最後にとることになる)
- 1 プレイもサクッと終わるしシンプルなルールなのだが、結構悩める絶妙なゲーム
Citadels / あやつり人形
- お互いの職業(役職)を予測する 正体隠匿 というジャンルに属するゲームだが、毎ターン職業が変わるところが面白いゲーム
- 正体を隠すゲームは人数が必要なことが多いが、このゲームは 2 〜 7 人で遊べるというのもポイントが高い
レジスタンス:アヴァロン
- これも正体隠匿系のゲーム
- こちらは 人狼 に似たゲーム性なので、人狼好きな人におすすめ
Welcome To…(ウェルカム・トゥ)
- たまにある 消耗品型 のボードゲーム。紙にペンで書き込んで遊ぶ
- めくられるカードを見て、うまく数字を配置していくようなゲーム
- ちなみにこれを持ってきた友人は、ホワイトボードマーカーで何度も書いたり消したりできるように、 紙に特殊な加工 をしてた。 業者かよ。
- ちなみに各々が自分の紙に書き込む方式で、紙は 100 枚入っているので、 理論上は最大 100 人まで同時に遊べる らしい。 なるほど紙ペン方式にはそういう利点がある、のか…
クォーリアーズ!
- デッキ構築型 のゲームを、カードではなくダイスで表現したような作品
すずめ雀
- お手軽ミニ麻雀
- 僕は麻雀はやったことが無いのだが、これで雰囲気を味わうことができた
- パッケージもかわいらしくて良い。 お土産のお菓子感 があるが
Verräter(フェレータ)
- 2 つの陣営に分かれて戦うが、ゲーム中に寝返って 陣営の入れ替わり が起こるのが特徴的なゲーム
- フェレータはドイツ語で 反逆者 という意味
- カードを円形に並べるのが なんかかっこいい
ナショナルエコノミー・メセナ
- カードだけで表現された ワーカープレイスメント ゲーム
- 評判の良いゲームだが、僕らがプレイした時は慣れていなかったからか、
ずっとお金がカツカツな感じでツラい 体感になってしまった
- みんな 「経営って、大変だな…」 と死んだ目をしていた
翡翠の商人
- 上記「ナショナルエコノミー」と同じ スパ帝国 の作品
- こちらはプレイした人みんなの評判が良かった
- シンプルながら洗練されていて、ゲームデザインをわかってるな〜という感じのデザイン
- 場にあるカードに対して 「何枚欲しいか」 という観点で競りをしていくゲーム
Marrakech(マラケシュ)
- アニメ 放課後さいころ倶楽部 の第一話に登場するゲーム
- シンプルなルールで手軽に遊べて、布が重なっていく見た目も楽しい
- ボードゲームは紙や木の素材が多いので、柔らかい布をたくさん使うのは新鮮だった
- どうでもよいが、商人コマ (アッサムさん) は お弁当に入ってる醤油感 がある
Splendor(宝石の煌き)
- 手頃な 拡大再生産 ゲームとして人気の高いゲーム。僕も非常に気に入っている
- 集めた宝石を使ってカードを買うと、宝石割引ボーナスがもらえてより高いカードが買えるようになっていくようなイメージ
- コンポーネントの種類もシンプルで、最小限の要素でデザインされた綺麗なゲームという印象を受ける
- 友人が買った 宝石トークン で遊んだりもしたが、 元々ついているコイン状の 宝石タイル もポーカーチップのような重量感があって手触りが非常によい
- 何だか手放しで褒めまくっている が、まあ世間的にも評判の良いオススメゲームである
ドミニオンシリーズ
デッキ構築型 というジャンルを確立し、TCG 的な要素でゲームの拡張性も高めた ドミニオン は、 ボドゲ好きでは知らない人はいないくらいの名作だ。ここではもう、1 カテゴリとして扱ってしまおう。
ドミニオンは友人がたくさん買い集めてくれたおかげで、その恩恵にあやかって色々な拡張をプレイすることができている。 持つべきものは友人である。
ドミニオン:繁栄
- 拡張セット第 4 弾
- 金貨の上位版 「白金貨」 や、属州の上位版 「植民地」 が登場
- シンプルに数字のインフレ感が味わえて、みんな気持ちよさそうだった
ドミニオン:異郷
- 拡張セット第 6 弾
- 「獲得時効果」がテーマらしいけど、あんまり派手さはなかった印象
ドミニオン:暗黒時代
- 拡張セット第 7 弾
- 「廃棄」をテーマにした暗い雰囲気。マジック・ザ・ギャザリングの「黒」が好きな人は好きそう
- 「ネズミ」 というカードは、みんな 「どう使うんだこれ…?」 となっていた
ドミニオン:ギルド
- 拡張セット第 8 弾(小型)
- 貯めておいてここぞという時に使える コイントークン が楽しくて好評だった
ドミニオン:冒険
- 拡張セット第 9 弾
- リザーブカードやイベントカード、出世するカードなどが登場
- 複雑度は上がっているが、その分選択肢が増えて面白い感じに。玄人向けかな
ドミニオン:夜想曲
- 拡張セット第 11 弾
- 夜フェイズ が追加され、夜行カードの効果を使用できる
- 自分がプレイした中では、 個人的に一番好きな拡張 だった (夜をテーマとしたフレーバーも好み)
- 夜フェイズによって、あまり複雑にならずに出来ることが増えた感じで、純粋にプレイしていて面白かった
- マイルドなデメリット効果である 「呪詛」 と、逆にちょっと嬉しい効果である 「祝福」 も良いデザイン
- ドミニオンには初期から 「呪い」 というデメリットカードがあるが、 ゲームに圧迫感を与えすぎてつまらなくしてしまうな… と感じていたので、 一時的であったりバリエーションに富んだ「呪詛」くらいがちょうどよいなと思った
非対称 / チーム戦系
Decrypto(デクリプト)
- チーム戦のゲーム。自チームのメンバーに暗号の数字を伝えることを目指す
- チーム内で共有している 4 つのキーワードを利用して、
それらを連想させる言葉を言うことで暗号を伝えるのだが、このキーワードが相手にバレてもいけない
- つまり 「相手には分からないだろうが自分のチームには伝わる」 さじ加減で言葉を選ぶ必要があり、この駆け引きが面白いところ
スコットランドヤード
- 有名どころだけど意外とやったことなかったシリーズ
- 姿の見えない犯人を警察達が追いかけるゲーム
インサイダー・ゲーム
- 個人的に大好きなゲームで、許されるならいくらでもやりたい
- Yes / No で答えられる質問を繰り返して親プレイヤーだけが知っているキーワードを当てるのだが、当てた後が 第二のゲーム の始まり
- 実は 最初から答えを知っていたインサイダー がいるのだ。それは誰か? を当てるゲーム
- 正体隠匿の会話ゲームだと 人狼 が有名だが、嘘をうまくついたり論理的思考が必要だったりで敷居が高いところもある
- その点インサイダー・ゲームはもうちょっとカジュアルで、人を選ばずに遊べるように思う
- (そう言えばこれもオインクのゲームだった)
きらりと光るインディーズ系
顧客が本当に必要だったものゲーム
- 顧客が本当に必要だったもの
をゲーム化した意欲作
- 出オチ感のあるネタ作品かと思いきや、 なんか普通に面白かった
- 最終的な勝敗を決めるのがブランコの完成度などではなく、 YTK(やった感) であるというのも、 フレーバーを押さえつつ良いゲーム性に落とし込めている
- ゲームが終わった後に出来上がる場のカードも見た目に楽しく、要件カードのデザインも風刺が利いていて、なんか普通に面白かった
なかぬきパラダイス
- これまた香ばしいテーマの作品
- みんなで中抜きをするけど、みんなの中抜き合計額が案件の予算を越えてしまうと一番欲張ったプレイヤーが損をする、という構造
- シンプルながらちょうどよいジレンマがあって、なかなか良いデザインだな〜と好評
ウリカイ
- アイテムを売り買いするゲームなんだけど、役職ごとに使えるお金(収入)が違う、という非対称性があるゲーム
- 大事なのはお金の額ではなく その人にとっての「楽しさ」 を得ること、というフレーバーは良かった
- ゲーム自体は悪くないけどもうひとひねりあると化けるかな…? といった感触
ハニーフェスタ
- ハチを移動させながらタイルを配置していき、合計 8 の塊を作って花を咲かせていくゲーム
- パズル色が強めでちょっと難しいところもあるけど、結構のめり込めそうな面白さのポテンシャルを感じた
まじかる☆ベーカリー
- かわいい絵柄とブラックなフレーバーの組み合わせが持ち味のゲーム
- 難しい課題を他人に押し付けて自分は早いところ帰る、みたいなゲーム性
- まあゲーム部分は言ってしまうと ダンジョンオブマンダム をカジュアルにしたような感じ
- 「まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長っ!~」という続編もあるらしいが未プレイ
まじかる☆パティスリー
- まじかるシリーズの 3 作目
- 仲間内でプレイしたときは「まじかる☆ベーカリー」よりも評価が高かった
- インディアンポーカー風のゲームで、自分のお題が分からない状態でゲームを進め、 相手の出したカードを見ながら自分のカードを推理する
天下鳴動
- 2018 年のゲームマーケット大賞 を受賞した作品
- コンポーネントは簡素で、シールも自分で貼ってくださいといった低コストなつくり。 それが大賞を受賞しているということは、まぎれもなくゲームデザイン面が高く評価されているということである
- 実際にボドゲ好きのメンバーでプレイしてみると、 「なるほど、これは面白いわ…」 と感嘆の声が漏れた
- ゲームはいわゆる エリアマジョリティ(陣取り)
- 3 個のサイコロを振って 2 個を選ぶ。2 個の合計値と一致する番号のエリアに、残りのサイコロに応じた数の自分のコマを置く
- ゲームの得点計算では番号の小さい順から勝者を決めていくが、 隣接するエリアから勝者のコマが送られてくる 援軍 というシステムが、このゲームを奥深いものにしている
- 援軍システムはフレーバー的にも理解しやすいし、最後にゲームが大きく動く演出の兼ね合いもあって面白かった
- 賞をとるのも納得の出来である
- ちなみにパッケージが整ったバージョンがホビージャパンから発売されている:
大箱系
最後に、コンポーネントも豪華な大箱系のゲーム達を。 大型のゲームは何と言っても「ボドゲやってるな〜」という実感が味わえるのが魅力。
AZUL(アズール)
- コンポーネントが綺麗で手触りのよいゲーム
- 王宮の壁を装飾するタイル職人 というフレーバー。おしゃれである
- 共有の場からタイルをとっていき、自分の手元に敷き詰めていく
Azul: Stained Glass of Sintra / アズール:シントラのステンドグラス
- AZUL の続編。友人が持ってきた AZUL の美しさに惚れ込んだので、僕はこちらの続編を購入した
- コンポーネントの美しさは健在で、今作では ステンドグラスを表現した半透明のコマ になっている
- 前作はゲームの展開が少々固定的になりがちだったが、今作はタイル置き場自体が組み替わるようになっていて、 より動的なゲームが楽しめるようになっている
ロール・フォー・ザ・ギャラクシー
- もともとレース・フォー・ザ・ギャラクシーというゲームがあって、そのダイス版らしい
- ワーカーがサイコロになっているワーカープレイスメント / 拡大再生産、といった感じだろうか
- サイコロをカップに入れてカチャカチャ振るのが楽しい
Broom Service(ブルームサービス)
- カードゲームだった 「魔法にかかったみたい」 というゲームのリメイク版
- 毎ラウンド 10 枚の行動カードの中から 4 枚を選んで使用するのだが、
「他の人が選んでいない行動を選べば得ができる」 ようなシステムになっているのが特徴的
- このため、自然と他のプレイヤーが何をしたがっているかをよく観察するようになり、相互作用が生まれている
CRYPTID(クリプティッド)
- 未確認生物が隠れたマスを探し出す、論理パズル要素のあるゲーム
- 論理パズル好きな僕はこのゲームが 個人的にぶっ刺さった ので、過去に単体でレビュー記事を書いた。見てね!:
クアックサルバー
- デッキ構築のようなゲームを、袋とチップを使って行う バッグビルディング と呼ばれるタイプのゲーム
- ここに バースト要素(チキンレース要素) が加わることで、秀逸なゲームに仕上がっている
- カードを使うゲームと比べて、バッグ型はシャッフルがしやすいという利点も
- 物が多いのでプレイスペースは必要になるが、繰り返し遊びたいと思えるような中毒性がある
- 同時進行で遊べるタイプのゲームなので、待ち時間が少ないのも良い
- ちなみにこのクアックサルバー、これだけ物が多くて凝ったゲームではあるが、
異色の話題作 「ザ・マインド」と同じ作者 (Wolfgang Warsch 氏)が作っていたりする
- 作風の振り幅すごいな…!
Viticulture / ワイナリーの四季
- 正統派のワーカープレイスメントゲーム
- ワイン製造 がテーマで、ラウンドが進むと 収穫した葡萄や作ったワインが熟成されて価値が上がっていく のが、 フレーバーとしてもわかりやすいし体験としても嬉しい
- また「訪問者」というイベントカード的なものの 効果が派手め で、ゲームに彩りを加えている
- プレイした時はルール説明からゲーム終了まで 2 時間くらいかかっていたが、 「あれ、もうそんなに時間過ぎたの?」 という感じで文字通り時間を忘れて遊んでいた
おわりに
前から知っていて久しぶりに遊んだようなゲームも含まれているが、なんだかんだで 60 種を越える数のゲームを遊んでいた。 それでもまだまだ多くの未プレイゲームが世の中にはあるし、 これからも新しいゲームが生まれてくるのだということを考えると、人生は希望に満ちている。
2020 年もまた、新しいゲームを知っていけたらいいなと思う。