名称未設定ファイル [読書ノート]
2019-11-10
どのような本か
手にとったきっかけ
- 匿名ラジオ
という、ARuFa という人とダ・ヴィンチ・恐山という人が YouTube でやっているラジオがある
- ふとしたきっかけで知ったのだが、緩くてしょうもない感じが心地よくて、時々聴いている
- (2019-11 時点で #130 くらいまで聴いたので、結構聴いている)
- どちらの人もネット上で存在を知っていたが、ラジオを聴いているとダ・ヴィンチ・恐山さんの言葉のチョイスにセンスが感じられ、 面白い観点を持っている人だな、という印象を持った
- 小説を 2 冊出しているというので、読んでみることにした
- デビュー作である 「止まりだしたら走らない」 も読んだ:
感想
- 「普通に面白い」 というのが率直な感想だった。僕が好きなやつ。
- ※ 僕は「普通に面白い」というのは最高級の褒め言葉だと思っている
- もともと自分は気の利いた小話や SF 短編などが好きで、子供の頃から星新一や筒井康隆や乙一なんかをよく読んでいたが、 これはまたちょっと違う、Web の世界に浸った現代人ならではの作風だなと思った
- ネットのバズとか、動画の投稿とか、商品のレコメンドとか、そういったテーマがうまく料理されている
- 「バイナリ畑でつかまえて」という短編漫画に通じるところがありそう:
- 1 冊目の「止まりだしたら走らない」を読んだ時は正直、 「ほー、こういう小説も書ける人なんだな」くらいの感想だったのだが、2 冊目は明らかに小説としての質が良くなっていたように思う
- この人の新作が出たら、また是非読んでみたいと思った